私が普段行っているSEO対策の手法として、特に内部対策についてのガイドラインを作成致しました。
チェック項目毎に解説とポイント、私なりの実装方法を纏めましたので、参考にして頂ければ幸いです。
内部対策は、SEO対策の中でも他者の影響を受けないので、誰でも出来る上、絶対に行っておいた方が良い項目です。
こういった内部対策を行った上で、外部対策やSEMといった事を意識していくと、とてもよいフローが構築されます。
それでは、下記の18項目を参考にして、サイトをSEO用にチューニングして頂けたら幸いです。
- 見出しタグを適切に配置しよう
- 強調タグは使いすぎないようにしよう
- 余計なウィジェットやブログパーツを無くそう
- 外部へのリンクの貼り方を工夫しよう
- トップページからは、なるべく多くのサイト内リンクを貼ろう
- HTML内は出来るだけシンプルにする
- HTMLは正しく記述しよう
- 1ページのコンテンツはなるべく同じテーマで長文にしよう
- 1ページに貼るリンク数は50迄としよう
- キーワードの出現率を意識しよう
- サイトが表示されるまでの時間を短縮しよう
- HTMLの構造順序を意識しよう
- 1ページ1テーマを徹底しよう
- 内部リンクを積極的に貼ろう
- ページ数を増やそう
- サイトの階層はなるべく浅くしよう
- URLもキーワードを埋め込もう
- 頻繁に更新して、コンテンツの鮮度を保たせよう
見出しタグを適切に配置しよう
見出しは、サイトの内容を整理し、ユーザにとっても分かりやすく纏められる事から
積極的に意識して配置した方がよい要素の一つです。
クローラも、ユーザと同じ観点から見出しを重要視します。
見出しに書かれているキーワードが、そのコンテンツの内容を要約しているという判断の元、
見出し内のキーワードに対する注目が集まります。
クローラは、そういった見出しを判断する為に、HTMLの見出しタグの中身を見出しとして扱います。
見出しタグには重要度として<h1>~<h6>までの6段階用意されています。
よく、どんな風に使い分けたら良いのか質問がありますので、
私なりの実装方法を公開致しますと、
・サイトタイトルはH1
・ページタイトルはH2
・ページ内コンテンツの見出しはH3
・段落が必要あらばH4(基本的にあまり使わない)
サイトの規模によって違うので一概には言えませんが
私に限っては、H5、H6はまったく使いません。
そして、上記のルール以外では見出しタグを使用しません。
下手に使用すると、上記の狙いが薄れてしまいますし、
サイト構成も、クローラも、何が重要なのか迷ってしまいます。
ブログなどでは、ウィジェットのタイトルが勝手にH2等に設定されている可能性がありますので、
確認してみましょう。
見つけましたらPタグ等にCSSを適用して調整します。
強調タグは使いすぎないようにしよう
<strong>や<em>タグは、クローラに重要なキーワードだと
知らせる為の有効な手段として有名です。
しかし、私に限った事かも知れませんが、
特別に、重要だとユーザに知らせたい時意外は、SEO対策の一環としてでは
あまり使用しません。
これは、SEOを意識すると、とても簡単に出来てしまう事から、
ついついやりすぎてスパム判定を受けてしまう危険性が有るからです。
うっかり、全てのキーワードにもやりかねないので、私はSEOの為に強調する事はしません。
グーグルポリシーの様に、ごく自然に、コンテンツに対する必要性のみで設置します。
その方が、リスクが無いというか安全ですし、ユーザにとっても有益かと思います。
強調タグを意識するのは、少しオーバーチューニングでは無いのかな?といった考えです。
余計なウィジェットやブログパーツを無くそう
余計なウィジェットは、無駄な発リンクを行い、
サイト内のポイントを外部へ逃がしてしまいます。
装飾だけのウィジェットやブログパーツは極力無くし、
なんとなく付けているだけのものは外してしまいましょう。
外すと、少し寂しい感じを受けますが、今後サイトが大きくなるにつれて
補われていきますので、なるべく上辺だけの派手さは求めてはいけません。
ブログ等では、デフォルトで様々なブログパーツが設置されていますが、
まず私がやる事は、そういったブログパーツを徹底的に外す事から始めます。
その上で、内部リンク的に有効なものだけを選抜し、配置します。
内部リンクの重要性については、後述します。
外部へのリンクの貼り方を工夫しよう
外部へリンクを貼る場合は、ユーザにとっても有意義でも、
SEO対策上、クローラを外に逃がしてしまうので、あまり好ましくありません。
そこで、ユーザへはリンクを提供するが、クローラにはくローリングしないでね!と知らせるタグが存在します。
それが、nofollowです。
使い方は、
リンクテキスト
の様に使います。
これで、外部サイトへクローラの流出を防ぐ事が出来ます。
このタグは何故出来たかですが、元々の使用では、
例えば違法なサイトへリンクを貼っていた場合、貼っている側の評価にも影響してしまいます。
対象サイトがSEOスパムを行い、ペナルティを受けてしまえば、
そこへリンクを貼っている全てのサイトの評価も下げてしまいます。
ですので、そういった二次被害を防ぐ為に、リンク先との関係をクローラ上から防ぐ為に
nofollowをつけます。
トップページからは、なるべく多くのサイト内リンクを貼ろう
現在のサイトの構成として、ヘッダー内にトップページへのリンクを貼っているサイトが殆どだと思います。
トップページへのリンクは、全てのページから貼られている事が基本であり、ユーザ的にも
初めから辿れるように、全てのページにトップページへのリンクが貼られているべきです。
なので、逆に考えると、トップページは全てのページからリンクを貰っている事になります。
内部リンクでも、リンクパワーは重要視されますので、
トップページがサイト内で一番重要視されていると認識され、とても権威のあるページになります。
そんな権威のあるページからのリンクは、とても効果がありますので、
トップページからは出来るだけ多くの内部リンクを作るべきです。
逆に言うと、トップページには外部リンクを貼ってはいけません。
ユーザビリティを損ねない程度に、見せ方に工夫をして
積極的に内部リンクを貼りましょう。
HTML内は出来るだけシンプルにする
クローラが、サイト内のコンテンツを読みやすくする為に、
HTML内は出来るだけシンプルにするべきです。
シンプルに記述する事により、余計なタグが少なくなる文、全体からのコンテンツの割合が増し、
とてもコンテンツが際立ちます。
それは、とてもSEOにとって重要な事です。
また、構文エラーもシンプルにする事によって発見しやすくなります。
HTMLは、あくまで構造を定義するものに留め、CSS等のデザイン要素や
JavaScript等の制御要素はクローラとは何にも関係ありませんので、
出来るだけ外部に記述しましょう。
HTMLは正しく記述しよう
HTML構文が間違っていると、それだけでかなりのSEO的にマイナスに働きます。
現在のブラウザは頭が良く、あり程度の構文ミスがあったとしても
それなりに表示してくれますし、クローラもそれなりに解釈してくれますが、
やはり解析エラーの可能性もありますし、クローラからサイトへの信用を落としてしまいます。
構文チェックは、かなり慎重に行うべきです。
また、目的と合致した適したタグを使用する事によって
製作者の意図がクローラへ伝わり、SEOの狙いも期待通りに運びます。
タグにはそれぞれ、きちんと意味があり、使い所も決まっている事を再確認して、
積極的かつ適切に使用して下さい。
1ページのコンテンツはなるべく同じテーマで長文にしよう
1ページの文章量は大いに超した事はありません。
それは、複合キーワード等のロングテール的なキーワードを狙える上に、
コンテンツの充実度としてSEO的に有利になります。
また、多くの内容が書かれた上での重要なキーワードと、簡単で短い内容でのキーワードでしたら、
やはり多くの内容が書かれていた方が重要視されます。
ですが、無駄に長く書けば良いと言うわけではありません。
長文では、どうしてもテーマがブレがちですが、
1ページ1テーマという原則を守った上で、
長文を意識するべきです。
テーマがブレる位なら、文章量は短い方が良いです。
重要度としては、文章量よりテーマの合致性を大切にしてください。
1ページに貼るリンク数は50迄としよう
50個以上のリンクは、あまり評価の対象とならないという話があります。
むしろ、マイナスに働きます。
リンク集等でも、なるべく50個以内のリンク数とし、トップページ等からの
内部リンク数も50個以内に抑える事を意識しましょう。
キーワードの出現率を意識しよう
1ページ辺りの文章量のうち、重複するキーワードがどの位含まれているのか
クローラは解析しています。その上で、多く出てくるキーワードを重要視しますが、
そのままのアルゴリズムですと、例えばネットショップとかですと円、ブログですと投稿日がありますので、
年月日等の出現頻度が高くなってしまいます。
そういった問題を防ぐため、そして狙ったキーワードをひたすら詰め込むSEOスパムを防ぐ為に、
キーワード出現率というものの基準が存在します。
最も重要視されるキーワードの出現率は5%と言われています。
ですが、私の感覚的には、7%位が一番効果がある気がします。
勿論、とても多く埋め込んでしまった場合は、偶然だったとしてもSEOスパムとみなされ、
ペナルティを受ける可能性がありますので、
SEO対策を目的としなくても、キーワード出現率は意識しておくと良いでしょう。
サイトが表示されるまでの時間を短縮しよう
サイトの表示時間も大切な要素です。
グーグルはサイトの表示時間も重要な要素にするとの発表がありました。
サイトが表示されるまでの時間を極力短くする事が必要です。
それは、ユーザにも良い事ですので、積極的にチューニングしましょう。
サーバの問題や、データベースの問題、プログラムの問題等様々な要因があると思います。
自分で表示してみて、重い、遅いと感じたら時間の許す限りチューニングして
表示速度の向上を目差しましょう。
HTMLの構造順序を意識しよう
HTMLの上部に、なるべく各ページへのリンクを設置する事で、クローラのサイト内循環を良くします。
また、HTMLの上部に狙ったキーワードを多く出現させると、キーワードが重要視されます。
クローラーはHTMLを上から読んでく関係上、リンクやキーワードの登場順序が
とても影響します。
私の経験上では、HTML内での構造順序をブロック毎に分けますと、
HPタイトル、カテゴリリンク、ページタイトル、内容、見出し、内容、フッターリンク
の順にHTMLを構成する事を好みます。
コンテンツに重きをおきたい場合は、カテゴリリンクをフッターの手前にしても良いでしょう。
この辺りは戦略ですので、HTMLの上部程重要な要素だという事を念頭に置いて
HTMLの構造を設計してください。
1ページ1テーマを徹底しよう
ページのコンテンツに記述する内容のテーマ性はとても重要です。
ヘッダに記述する宣言要素でも、
タイトルやキーワード、デスクリプションをページ毎に分け、
狙ったテーマと合致させる事で、
よりキーワードに対する関連度が増し、SEO上で有利になります。
また、タイトル、デスクリプション、キーワードでも前方の単語の方が重要視されますので、
宣言文の書き方も意識しましょう。例えば、タイトルに限って例えますと、
『誰でも簡単SEO対策!』というタイトルのページよりも、『SEO対策は誰でも簡単!』の方が
『SEO対策』というキーワードが重要視されます。
あれやこれや様々なテーマを織り交ぜるのではなく、
宣言どおりに一つのテーマに絞って、コンテンツの充実を図る事が重要です。
絞られたテーマで充実したコンテンツを作成出来れば、
とても協力なページが出来上がります。
内部リンクを積極的に貼ろう
ページ間でのリンクを積極的に貼りましょう。
貼りあう事で、クローラの循環率も上がり、SEO的効果も相乗効果で上がっていきます
サイト内リンクを増やすためには、パンくずリスト、フッターリンク等をつけるのも有効ですし、
ユーザビリティ的にも良いと思います。
また、一つのページ内で、別のテーマに触れたい時等は、
積極的に別ページへリンクを貼りましょう。
そうする事で、テーマの合致性を保ちつつ、サイト内リンクを増やせるので、とても有効です。
ページ内リンクでも、キーワードを意識する事はとても重要で、
ページ内リンクはテキストで行い、狙ったキーワードを含めましょう。
外部リンクの扱いと同じ様に、内部リンクでもテキストリンクの内容を把握し、
リンク先ページの評価へとつなげるので、リンク先ページが狙うキーワードを
自然な形で織り交ぜましょう。
ページ数を増やそう
ページ数はとても強い力です。
ページ数が増えれば、それだけサイト内リンクも増えます。
検索エンジンにインデックスされる数が増えれば、
それだけサイトへの入り口が増えるわけですから
検索エンジンからの流入数も増えます。
ページ数は、総簡単に短時間で増やせるわけではないので、
ライバルサイトとの格差をつける為にも、どんどん作成して
サイトコンテンツの充実化を図りましょう。
サイトの階層はなるべく浅くしよう
リンクの深さは三階層までが理想です。
出来るだけ浅く設計した方が、ユーザもクリック少なく目的の情報へ辿りつきますし、
クローラも入って来易いです。
常に、トップページから何クリック目で表示されるページなのかを意識して
サイトを構築して下さい。
URLもキーワードを埋め込もう
URLも意識して、なるべく狙ったキーワードを含めましょう。
URLもクローラにとって、十分な評価対象です。
なので、予めサイトテーマが決まっているのであれば、トップドメインにも
キーワードを盛り込むと良いでしょう。
頻繁に更新して、コンテンツの鮮度を保たせよう
更新頻度は高ければ高いだけ良いとされています。
クローラは、前回のクローリングで取得した内容との差分を判断しています。
更新頻度の悪いサイトは、それだけコンテンツの情報が古いものとされ、
SEO的評価を下げていきます。
逆に、更新頻度が高いと、コンテンツの鮮度は保たれ、最新の情報が掲載されていると判断され、
SEO的に有利に働きます。
また、更新頻度を高く保つ事によって、クローラを頻繁に呼び込む事が出来る様になります。
クローラも、出来るだけ最新情報を欲しがっていますので、更新日時を常に意識している関係上、
更新頻度が高いサイトには、それだけ頻繁に最新情報が無いのか確認しに来てくれるようになります。
それによって、更新したら直ぐにインデックスに登録されるようになり、
スピーディなサイト運営が可能になります。
以上、上記の18項目が私が普段から意識している内部SEOです。
最適化を行う為に、常に意識しています。
その他にも、サイトを運営する上で重要な要素は沢山ありますが、
被リンク等の外部的要素、ユーザの動きを導くためのSEM手法については
別の機会に解説したいと思います。