パソコンで作業する人にとって、生産性に直結する技術がタイピングです。
素晴らしいプログラムを作ったり、素晴らしい企画書を作成したとしても、
タイピング速度が遅ければ生産性は思った程上がらないのが現実です。
今回は、タイピング速度を上達させる方法について筆者の体験を元に解説します。
タイピング基礎を身に付ける
タイピングが早く、ブラインドタッチが出来ている人でも、
意外と指を正しく使えていない場合が多いです。
中には、三本指打法にて高速でタイピングする人も居れば、殆ど片手で頑張る人もいます。
ある程度のスピードと、ブラインドタッチが出来ていれば問題無いのかも知れませんが、
我流のタイピングでは、やはり限界があります。
最小限の動きでタイピングできる様に考えられた
タイピングの基礎をしっかりと再確認し、身に付ける事で更なるスピードアップが可能になります。
そんなタイピングの基礎をしっかりと学べるソフトがフリーで配布されていますので
ご紹介します。
『美佳タイプ』
http://www.asahi-net.or.jp/~BG8j-IMMR/
タイピングの基礎。例えば、どの指がどのキーを担当するといった
本当に基本的な所から練習できます。
この美佳タイプは、元々学校教育用に作成されたソフトで、
タイピングゲームの様な楽しい演出はありませんが、しっかりとしたタイピングを
身に付けたい方には真っ先にお勧めするソフトです。
ある程度ホームポジションからの指の動きを身に付け、ブラインドタッチが出来る様になったら
英単語や日本語の単語を制限時間内にどれだけタイピング出来るかを計測する機能も備わっていますので、
ある程度タイピングになれてきたら是非ともチャレンジして下さい。
パソコン作業を行う前に、基本的な一分間の練習メニューを行う様にするだけで、
筆者の経験から、一番タイピング速度の向上を実感出来たソフトが美佳タイプです。
大体の目安として、一分間にブラインドタッチにて200キー打てる様になりましたら
次のステップへ移っても良いと考えます。
また、美佳タイプで練習する際は出来るだけキーボードを見ずに画面だけを見て下さい。
画面にはホームポジションと、キーボードの配列が表示されているはずですので、
指をどれだけ動かせば良いのかはわかるはずです。
どうしても癖でキーボードを見てしまう方は、手の上にタオルをかけてタイピングすると
自然とブラインドタッチが身に付くはずです。
ブラインドタッチを身に付けると、タイピングミスを素早く発見でき、
ミスをとても減らす事が出来ます。是非とも習得したい技術ですね。
続いて、タイピングの基礎を身に付け、ある程度の速度になってきた後に
更なる上達する打ち込み期を楽しくする方法を解説します。
楽しくタイピング速度を上達させる
タイピングの基礎を身に付けたら、後はひたすら打ち込むに限ります。
しかし、ただ単にキーを打ち続けるだけでは飽きてしまいます。
前述した『美佳タイプ』で基礎を身に付け、ある程度のタイピング速度になりましたら
楽しいタイピングゲームにて更なる速度を目指しましょう。
個人的には、時間の無い時に行う練習に一番最適なのは『寿司打』かと思います。
『寿司打』
http://typing.sakura.ne.jp/sushida/
制限時間内に、求められる文字列を入力し、何皿取得出来るかを競うゲームです。
最短で60秒から遊ぶ事が出来ますので、あまり纏まった時間が取れない時に
練習するのに最適です。
逆に、ある程度の纏まった時間が取れるのであれば、
強くお勧めしたいタイピングゲームが『夜の森タイピング』です。
『夜の森タイピング』
http://neutralx0.net/yorumori/
『本当に無料なの?』と驚く程のクオリティです。
内容としては、散歩中にいなくなってしまった愛犬を探しに
主人公は夜の森の中に入って行きますが、様々な虫や妖怪が現れ
それらをタイピングで倒して進んでいくという本格的なアドベンチャーゲームです。
ストーリーもしっかりしている上、タイピングゲームでありがちな単調さは無く、
タイピングする文章も様々で、登場の仕方や、敵の弱点を見つけるといった
ゲーム性、そしてスピード感、どれをとっても出来が良いです!
難易度も三段間用意されていますので、ある程度タイピングに自信が付いてきましたら
是非とも最後までプレイしてみて下さい!
タイピングを習慣化させる!チャットの活用
タイピングの上達は、基本を抑えた後はひたすらな打ち込みと慣れが必要です。
毎日ゲームで練習するのも良いですが、出来ればタイピングする環境を自分から作り、
タイピングを習慣化させるのが一番の上達方ではないでしょうか。
『英語を覚えるには、英語を話す環境に身を置くのが一番』と同じかも知れません。
そして、今まではコンピュータを相手にタイピングして来ましたが、
ここからは実在する人間を相手にタイピングしましょう。
いわゆるチャットと呼ばれるものです。チャットになれてくると、
話したい事をそのままタイピングで表す事が出来る様になりますので、
資料作成やメールを打つ速度も格段と向上します。
最近では、公開されているチャットで盛り上がりを見せている箇所は少ないですが、
チャットルームに誰かがいたら積極的に入室し、話しかけてみて下さい。
初めは『相手を待たせているんでは無いか』と焦る事ばかりですが、
その焦りがタイピング上達のエッセンスになります。
後はビジネススキームでは、遠方の方との打ち合わせや、友人との何気ない会話には
スカイプやメッセンジャーを使用するのも良いでしょう。
最近ではGmailにもチャット機能が備わっていますので、Gmail同士でメールを送る際、
もしも相手がログインしている場合はメールではなく、チャットで話しかけて見るのも良いかも知れません。
Gmailでは、チャットでの会話履歴も残りますので、ビジネスシーンでも活躍しそうです。
タイピングは、今後必須となる技術であり、
パソコンを使って作業を行う人全員に関係のある事です。
タイピング速度が速ければ、それだけで生産性は大きく上がります。
是非とも、正確で、高速なタイピングを身に付けて下さいね。